RECORD
アメリカン・クライム
2007年
監督:トミー・オヘイヴァー
出演:キャサリン・キーナー/エレン・ペイジ/ジェームズ・フランコ
『その時、少女に何が起こったのか。』
1965年、アメリカ・インディアナ州。
1人の女性に預けられた、仲の良い姉妹。
姉はなぜ、その小さな命を弄ばれたのか。
妹はなぜ、その小さな体を震わせたのか。
その真実が、今ここに明らかとなる……。
アメリカで実際に起きた“最も残忍で恐ろしい犯罪”を忠実に映像化!
*
実際に起きた事件が元になっているらしい。
途中に挟まれる裁判の様子での会話等は
どうやら実際の証言を再現しているみたい。
最初こそ、60年代の雰囲気が素敵!と思いましたが
これは…後味の悪すぎる映画でした。
そして見ているのがツラくて胸が痛くなる。
目を逸らしたくなるような内容。
子ども達は、どうして虐待をしてしまったのか、
みんなが口を揃えて「わかりません」と証言する。
集団心理というのか、みんなやってるから、嘘つきは悪い事だからと
なにも疑いもせずに加わっている。恐ろしいです。
隣の人達が「関わるのはやめよう」なんて思わずに
警察に話していればよかったものの。
最後の何分間か、家を脱出して両親の元に戻って…。
ホッとしたのもつかの間、
それは死ぬ間際にシルビアがみた希望であって。
このシーンがあるからこそ、この映画の切なさが
より一層感じられるというか。救われてるんだよなぁ。
恐怖や痛みツラさの中にも美しさがあった、最後のシーンは。
エレン・ペイジの演技は素晴らしかったよ。
気になったので、この事件のことについて調べてみたら
実際はもっと酷い事しているらしく。
こんな事件は二度と起きない事を祈りたいですね。
「女子高生コンクリート詰め殺人事件」と同じくらいの
衝撃をうけた作品でした。